配線サイズ選定ツール
負荷電流と配線距離から適切な電線サイズを選定します。許容電流と電圧降下の両面で判定します。
電線サイズの選び方
電線サイズの選定は電気設備設計の基本であり、安全性と効率性の両面から重要です。 適切なサイズを選ぶには、主に「許容電流」と「電圧降下」の2つの観点から検討する必要があります。 電線が細すぎると発熱による火災リスクが高まり、太すぎるとコストが増大します。 日本では電気設備技術基準(電技)と内線規程に基づいて電線サイズを決定します。
許容電流とは、電線に安全に流すことができる最大電流のことです。 電線に電流が流れると導体の抵抗により発熱し、絶縁被覆の耐熱温度を超えると 絶縁劣化や火災の原因となります。許容電流は導体の材質(銅・アルミ)、断面積、 絶縁体の種類、周囲温度、敷設方法(管路内・ケーブルラックなど)によって異なり、 内線規程の表に基づいて決定します。負荷電流が許容電流を超えない電線サイズを選びます。
電圧降下は、電線の抵抗によって負荷端の電圧が電源電圧より低くなる現象です。 電圧降下が大きいと機器が正常に動作しなかったり、効率が低下したりします。 内線規程では、幹線で3%以内、分岐回路で2%以内(合計5%以内)を推奨しています。 電圧降下は e = 2 × I × R × L(単相の場合)で概算でき、 配線距離が長いほど太い電線が必要になります。
一般的な住宅では、照明・コンセント回路に1.6mmまたは2.0mmのVVFケーブルが使われ、 エアコンやIHクッキングヒーターなど大容量機器には2.6mmやCV5.5sq以上が使われます。 本ツールでは負荷電流・電圧・距離を入力すると、許容電流と電圧降下の両方を満たす 最小の電線サイズを自動で選定します。実際の施工では、将来の増設余裕や 遮断器との協調も考慮して最終的なサイズを決定してください。